
コーヒーなどを取り扱うお店で一度は聞いたことがある、バリスタについてご存知でしょうか。いわばコーヒーのマイスターです。どのようにコーヒーを淹れたら美味しくなるのか、どのような豆を使えばいいのかなど、コーヒーに関する深い造詣のある職業です。こちらの職業には特別な資格はなく、知識と経験を積めば最終的にバリスタと呼ばれるまでに至るでしょう。ですが、より確実な肩書き、そしてスキルを磨くためにバリスタ向けの民間資格があります。現在、コーヒーに関する資格は、日本バリスタ協会から出ているJBAバリスタライセンスという資格と、日本スペシャルティコーヒー協会から出ているコーヒーマイスターという資格の二つです。すぐにライセンスが与えられるというわけではなく、協会が開いている講座に参加した後、試験を受けられるようになります。
バリスタの資格を取得する主な理由としては、自分のバリスタとしての肩書きを更に補強するためと、スキルアップが挙げられます。通常、バリスタはコーヒー店などのカフェに勤めながら、実務を通してスキルを身に付けていきます。ですが、それだけでは何も肩書きがつきません。自身のスキルを補強するために、資格を取得する方がほとんどです。協会では多くのマイスターが指導してくれるので、知識に偏りなく吸収することができます。資格を獲得した後は、協会に所属することができ、継続的にサポートや指導、研修なども受けることができます。そこから、指導する立場にレベルアップしたり、また、コーヒー関連のお店に就職したりするときに有利といえます。有名なコーヒー店には必ず一人以上は協会に所属するマイスターがいるはずなので、繋がりを持つことは自分にとっても得となります。
スペシャルティコーヒー協会で取得できるコーヒーマイスターの資格は、2018年には5000人以上もの方が取得しています。少しずつ認知度が上がりつつあるこの資格は、お手軽に養成講座をうけることができます。協会指定のテキストを使いながら、自宅で勉強ができるのが特徴です。忙しい方でも、スキマ時間でこつこつとコーヒーに関して、学ぶことができるので、通信講座の感覚で受けられますよ。養成講座が終了すれば、協会の試験会場で実技講習会を受け、その後に行われる試験に合格すると晴れてコーヒーマイスターとなれます。より一層深い知識を身に付けたい方のために、コーヒーマイスター中級資格もあるので、自信のある方はチャレンジしてみてはどうでしょうか。バリスタとしての実力を試したい方は、バリスタのための競技会「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」も開かれています。まずは、気軽にコーヒーマイスターの資格を取得してから、ぜひ次の資格にもチャレンジするのもいいかもしれませんね。